草の根・人間の安全保障無償資金協力 パヤオ県チェンムワン郡に救急車両と医療機器を支援
令和5年12月26日、草の根・人間の安全保障無償資金協力による「パヤオ県チェンムワン郡における山岳地域救急救命・医療体制改善計画」の引渡式典が執り行われ、樋口惠一在チェンマイ日本国総領事、カネート・カムノン・チェンムワン郡長、ソムポップ・ムアンチューン・チェンムワン病院長ら関係者が出席しました。
チェンムワン郡は、パヤオ市内中心部から南東に約120キロ離れた、山岳部と山間部の3地区34村からなる地域で、ヤオ族やタイルー族などの少数民族を含む住民が暮らしています。チェンムワン病院は、同郡の中核病院であり、地域住民への公的医療サービスを提供していますが、同病院所有のワゴン型救急車ではアクセスすることが出来ない特に険しい山間部に居住する住民は、迅速な救命救急・搬送サービスを受けることが出来ず、常に症状の悪化や後遺症、さらには生命の危険に晒されており、山間部で稼働できる救急車両の整備が喫緊の課題となっていました。また、同地域では特に肺疾患の予防及び治療が課題となっているものの、同病院が保有している呼吸機能検査機は経年劣化により故障し、十分な検査が難しい状態であるため、新たな呼吸機能検査機の整備が求められていました。
こうした状況を受けて日本政府は、チェンムワン病院に対し、四輪駆動型救急車1台及び屋根付き駐車場、並びに呼吸機能検査機1台の整備のため、総額1,924,000バーツ(約661万円)の支援を行い、このたび整備が完了しました。今回の支援で、山岳地の救急現場での初期的な処置や郡病院への迅速な搬送が可能になり、救命救急・搬送サービスの改善が期待されるとともに、肺疾患の予防及び治療体制の強化が期待されます。
日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。
現在、在チェンマイ日本国総領事館では、2024年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の新規案件を募集しています。ご関心のある方は、下記サイトを参照のうえ、2024年2月16日(金)までにご応募ください。
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ggp_j.html (日本語)
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_th/oda.html (タイ語)




在チェンマイ日本国総領事館
草の根・人間の安全保障無償資金協力
Tel: 052-012-500 (代表) Fax: 052-012-505、 E-mail:kusanone@tm.mofa.go.jp