草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、ランプーン県ウィアンゲーオ地区自治体に対し 6,000ℓ水槽付消防車整備の支援を決定

令和7年1月29日
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 日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「ランプーン県ウィアンゲーオ地区自治体消防車整備計画」への支援を決定し、令和7年1月29日、在チェンマイ日本国総領事館にて原田優総領事とタナーティップ・ウタマー・ウィアンゲーオ地区自治体長との間で署名式が行われました。
 
 ウィアンゲーオ地区自治体は、ランプーン県中心地から南へ約90キロ離れた山間部に位置しており、管轄地域内の人口は約7,400人です。同地区の一部では乾期の水不足が深刻で、1,700人ほどが暮らす、水源から遠い山間部の3つの村は、3月から6月頃の約4か月間、毎年水道が出なくなるという問題に悩まされており、消防車による生活用水の給水を必要としています。さらに、同地区は木造家屋が全体の約65%を占めていることから、給水だけでなく、火災が発生した際の消火活動においても消防車の必要性が高くなっています。しかしながら、老朽化した既存車両は水槽満タン時の重さに耐えられず、水を半分ほど捨てなければ、傾斜の大きい道が続く2つの村へたどり着くことができず、消火・給水を必要としている住民の元に効率的に水を届けることが難しい状況です。こうした背景から、新しい大容量水槽付き多目的消防車1台の追加整備が喫緊の課題となっています。
 
 この度、日本政府はウィアンゲーオ地区自治体に対し、6,000ℓ水槽付消防車1台及び屋根付き駐車場整備にかかる総額3,053,000バーツ(約1218万円)の支援を決定しました。既存の経年数16年の4,000ℓ水槽付消防車両1台に加え、本計画を通じて消防車両をさらに1台追加整備することで、管轄地域および近隣地域での火災・干ばつ発生時における消火・給水体制を向上させ、災害対策能力が強化されることが期待されます。
 
 日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。
 
 現在、在チェンマイ日本国総領事館では、2025年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の新規案件を募集しています。ご関心のある方は、下記サイトを参照のうえ、2025年2月14日(金)までにご応募ください。
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ggp_j.html (日本語)
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_th/oda.html (タイ語)

[お問い合わせ先]
在チェンマイ日本国総領事館
草の根・人間の安全保障無償資金協力担当
Tel: 052-012-500 (代表) Fax: 052-012-505  E-mail: kusanone@tm.mofa.go.jp