草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、チェンライ県ウィアンゲン郡住民のための医療体制向上計画を支援

　令和4年6月30日、草の根・人間の安全保障無償資金協力による「チェンライ県ウィアンゲン郡住民のための医療体制向上計画」の引渡式典が執り行われ、樋口惠一・在チェンマイ日本国総領事、ギティパット・ラーチャロート・ウィアンゲン病院長をはじめ、ギンペット・パンプラユーン・ウィアンゲン郡助役（行政班長）ら関係者が出席しました。
 
　ウィアンゲン病院は、医療サービスをコミュニティレベルで提供する公立郡病院として重要な役割を担っています。しかし近年、病院は同地域の緊急出動要請が多いにもかかわらず、安定して稼働可能な救急車は1台しかなく、脆弱な輸送体制となっていました。さらに同病院では産婦人科の外来患者が多いにもかかわらず、胎児の状態を確認するために必要不可欠なポータブル超音波検査機が配備されていなかったため、円滑かつ安定した診察が実施されていませんでした。
 
　こうした状況を受けて日本政府は、ウィアンゲン病院のワゴン型救急車1台、ポータブル超音波検査機1台等の総額3,014,000バーツ（約1,049万円）の支援を行い、このたび整備が完了しました。今回の支援で、ウィアンゲン郡の住民の医療アクセス向上を図り、住民全体の医療サービス充実化に寄与することが期待されます。
 
　日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。