草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、チェンマイ県ムアン郡エムプラス財団に 移動検査用車両および医療機器の支援を決定

令和6年12月17日

   日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「タイ北部HIV・合併症巡回検査のための医療体制向上計画」への支援を決定し、令和6年12月17日、在チェンマイ日本国総領事館にて原田優総領事とポンピーラ・パッピーラポン・エムプラス財団所長との間で署名式が行われました。 
 
   チェンマイ県は、タイ北部で最もHIV感染者数が多い県であり、エムプラス財団は、検査用車両でタイ北部を巡回し、遠隔地を含む地域住民を対象に無償でHIVおよび性感染症の検査サービスを提供しています。しかしながら、現在、巡回に使用できる車両は1台のみであり、需要に十分に対応できず、サービスを実施できていない地域も多くあります。さらに、検査結果が陽性の場合には、X線検査機を用いて速やかに合併症の検査を行う必要があるものの、巡回サービスで訪れる遠隔地は、X線検査機を所有する病院から遠く離れており、検査陽性者への対応が遅れてしまっている現状があります。こうした問題を解決するため、巡回検査用車両1台の追加整備および検査陽性者への合併症の即日診断を可能にするポータブルタイプのX線検査機1台の整備が喫緊の課題となっています。
 
   この状況を改善するため、日本政府は、エムプラス財団に対し、移動検査用車両ならびにポータブルX線検査機の整備にかかる総額4,134,000バーツ(約1,650万円)の支援を決定しました。現在同財団が所有する車両1台に加え、車両1台を追加整備し、そして新たに日本の技術を使用したX線検査機を整備することで即日検査・治療体制の向上を図り、同県民及び近隣県民の安全・安心な暮らしに寄与することが期待されます。
 
   日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。
 
現在、在チェンマイ日本国総領事館では、2025年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の新規案件を募集しています。ご関心のある方は、下記サイトを参照のうえ、2025年2月14日(金)までにご応募ください。
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ggp_j.html  (日本語)
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_th/oda.html  (タイ語)

 

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お問い合わせ先]
在チェンマイ日本国総領事館 
草の根・人間の安全保障無償資金協力
Tel: 052-012-500 (代表) Fax: 052-012-505、 E-mail:kusanone@tm.mofa.go.jp