草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、チェンマイ県ムアン郡サンパックワーン町に車いすリフト付き車両の支援を決定

　　　日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「チェンマイ県サンパックワーン町リハビリセンター車いすリフト付き送迎車両整備計画」への支援を決定し、令和7年11月12日、在チェンマイ日本国総領事館にて原田優総領事とジャルーン・カムヤーマー・サンパックワーン町長との間で署名式が行われました。　
 
　　　チェンマイ県サンパックワーン町はチェンマイ市内中心地から南に約30km離れた平地に位置し、郡内で最大の人口規模を持ちます。人口の約20％は60歳以上の高齢者で、視覚、聴覚、知的、肢体、学習、精神のいずれか、または複数の障害を持つ住民もいます。2023年7月、サンパックワーン町は町役場から約3kmの場所にリハビリセンターを開設し、地域の高齢者や身体・知的障害者等を対象として無料でリハビリサービスを提供しており、1日約10人に対応できる体制を整えていましたが、いまだに利用者のニーズに十分応えられておらず高齢者及び障がい者の送迎に適した車両の整備が喫緊の課題となっています。送迎に適した安全な車両が整備できれば、これまで通所できなかった利用者も、人員・機材が揃ったリハビリセンターにて専門的なリハビリを受けられるようになり、身体的・精神的症状の改善に大きな効果が期待できます。また、家族による送迎の負担も大きく軽減できます。
 
　　　この状況を改善するため、日本政府は、サンパックワーン町に対し、車いすリフト付き車両の整備にかかる総額2,360,000 バーツの支援を決定しました。リフト付きワゴン型送迎車1台を整備することにより、同町が運営するリハビリセンターへの安全な交通手段を提供し、もって同町及び周辺地区に住む高齢者及び障がい者の生活の安全に寄与することが期待されます。
 
　　　日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。
　　　現在、在チェンマイ日本国総領事館では、2026年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の新規案件を募集しています。ご関心のある方は、下記サイトを参照のうえ、2026年2月13日（金）までにご応募ください。
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ggp_j.html 　（日本語）
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_th/oda.html 　（タイ語）