草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、チェンマイ県ガラヤニワッタナー郡バーンジャン地区に多目的消防車の支援を決定


日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により「チェンマイ県バーンジャン地区消防車整備計画」への支援を決定し、令和7年1月22日、在チェンマイ日本国総領事館にて原田優総領事とウィーラ・インラックペンジャン・バーンジャン地区自治体長との間で署名式が行われました。
チェンマイ県ガラヤニワッタナー郡バーンジャン地区は、チェンマイ県市内中心地から北西へ136キロ離れた山岳地域に位置しており、約4,600の人口の9割以上がカレン族です。同地区の住民は、雨水や河川の水を生活用水として使用しているため、特に乾期には村にあるいくつかの水道が枯渇するなど、深刻な水不足に直面しています。さらに、同郡内で多目的消防車を所有するのは同地区自治体を含め2つのみで、消防車を所有していない近隣地域への消火・給水出動要請にも対応するなど重要な役割を担っています。しかし、同地区自治体所有の多目的消防車は16年以上使用された車両1台のみであり、エンジンの性能の低下や、慢性的な水漏れによって頻繁な修理を要し、時には6か月間車両が使用不可となるなど、迅速かつ効果的な消火・給水活動に支障を来たす事態が発生しています。したがって、同地区自治体では火災・水不足発生時における消火・給水体制の強化が喫緊の課題となっています。
この状況を改善するため、日本政府は、バーンジャン地区自治体に対し、多目的消防車の整備にかかる総額2,573,000バーツ(約1,027万円)の支援を決定しました。現在同地区自治体が所有する消防車1台に加え、新たに1台を追加整備することで、同地区の消火・給水能力の向上を図り、同地区住民及び近隣地区住民の安全・安心な暮らしに寄与することが期待されます。
日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。
現在、在チェンマイ日本国総領事館では、2025年度草の根・人間の安全保障無償資金協力の新規案件を募集しています。ご関心のある方は、下記サイトを参照のうえ、2025年2月14日(金)までにご応募ください。
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/ggp_j.html (日本語)
https://www.chiangmai.th.emb-japan.go.jp/itpr_th/oda.html (タイ語)
在チェンマイ日本国総領事館
草の根・人間の安全保障無償資金協力担当
Tel: 052-012-500 (代表) Fax: 052-012-505 E-mail: kusanone@tm.mofa.go.jp