草の根・人間の安全保障無償資金協力
プレー県ワンチン郡メーパーク地区に子どもと高齢者のための送迎車支援を決定

令和元年12月9日

令和元年12月9日、在チェンマイ日本国総領事館にて松本洋総領事とメーパーク地区行政機構長のブントット・タイマー氏との間で「プレー県ワンチン郡メーパーク地区における子どもと高齢者のための送迎車両整備計画」支援の署名式が行われました。 

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メーパーク地区はプレー市内から約70キロ離れた県最南端のワンチン郡に位置し、住民のほとんどが農業に従事していますが、非常に貧しい生活を強いられており、働き盛りの父母世代のほとんどが都会に働きに出ています。メーパーク地区行政機構が運営する保育園と幼稚園に通う子どもたちは、地理的に車なしでは通園できませんが、家族構成や貧困などの理由で送迎できない家庭が多く、同機構は通園困難が原因での不登園を防ぐため、子どもたちの通園のための小型トラックバスを3台レンタルしています。しかし車両は老朽化し、安全に送迎できる基準を満たしていません。また同機構では、高齢者が家に引きこもることを防ぐためのイベントを年に数回開催していますが、その際にも車をレンタルしているため費用もかかることから、安全で効率的な送迎を可能とする自前の送迎車両の整備が喫緊の課題となっています。

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この状況を受けて日本政府は、メーパーク地区行政機構の送迎用トラックとバス停設置にかかる総額2,016,000バーツ(約6,894,720円)の支援を決定しました。本計画により、子どもたち及び高齢者の安全な交通手段が確保され、基礎教育環境の向上や高齢者をはじめとする周辺住民の生活の安全に寄与することが期待されます。

日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、人間の安全保障のための取り組みを支援していきます。


[お問い合わせ先]
在チェンマイ日本国総領事館 
草の根・人間の安全保障無償資金協力
Tel:052-012-500(代表), Fax:052-012-505, E-mail:kusanone@tm.mofa.go.jp