草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、プレー県ワンチン郡メーパーク地区行政機構に送迎用トラックバスを支援
令和2年12月15日
令和2年12月15日、草の根・人間の安全保障無償資金協力による「プレー県ワンチン郡メーパーク地区における子どもと高齢者のための送迎車両整備計画」の引渡式典が執り行われ、在チェンマイ日本国総領事館の松本洋総領事、プレー県副知事のウィチアン・アヌサーサナナン氏及びメーパーク地区行政機構長のブントット・タイマー氏らが出席しました。
メーパーク地区はプレー市内から約70キロ離れた県最南端のワンチン郡に位置しています。メーパーク地区行政機構が運営する保育園と幼稚園に通う子どもたちは、地理的に車なしでは通園できませんが、家族構成や貧困などの理由で送迎できない家庭が多く、同機構は通園困難が原因での不登園を防ぐため、子どもたちの通園のための小型トラックバスを3台レンタルしています。しかし車両は老朽化し、安全に送迎できる基準を満たしていません。また同機構では、高齢者が家に引きこもることを防ぐために地区行事を開催していますが、その際にも車をレンタルしているため費用もかかることから、高齢者の通院や地区行事参加の送迎を含めて、安全で効率的な送迎を可能とする自前の送迎車両の整備が喫緊の課題となっていました。
この状況を改善するため、日本政府は、サローイ地区行政機構の送迎用トラックバスとバス停設置にかかる総額2,016,000バーツ(約6,894,720円)の支援を行い、このたび送迎用トラックバスの納車とバス停の設置が完了しました。今回の支援により、メーパーク地区の子どもたち及び高齢者の安全な交通手段が確保され、基礎教育環境の向上及び高齢者をはじめとする周辺住民の生活の安全が確保されていくことが期待されます。
日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。
[お問い合わせ先]
在チェンマイ日本国総領事館
草の根・人間の安全保障無償資金協力担当
Tel: 052-012-500 (代表) Fax: 052-012-505 E-mail: kusanone@tm.mofa.go.jp