草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、メーホンソーン県クンユアム町に多目的消防車を支援

　令和6年8月1日、メーホンソーン県クンユアム郡タイ日友好記念館前にて、「メーホンソーン県クンユアム郡クンユアム町消防車整備計画」と「メーホンソーン県メーウーコー地区レスキュー車整備計画」の合同引渡式が執り行われ、在チェンマイ日本国総領事館の樋口惠一総領事夫妻、ブンルー・タムタラーヌラック・　メーホンソーン県副知事をはじめ、ナロンパット・ナークサップ・クンユアム郡長、ジャムロン・ジノーペン・クンユアム町長、ターラー・チョムサモーンルート・メーウーコー地区自治体長ら関係者が出席しました。
 
　クンユアム町は、メーホンソーン県の中心地から南へ67キロ離れた山岳地域に位置しており、同町の住民は山水を生活用水として使用しているため降雨量の影響を直接受けやすく、特に乾季には深刻な水不足に直面しています。さらに、同町周辺の自治体には消防車が全く整備されていない、もしくは不十分な性能の消防車しか配備されていないことから、クンユアム町は近隣4地区自治体からの消火・給水出動要請に積極的に応える地域的役割も担っています。しかし、同町所有の多目的消防車は3台全て老朽化が進んでおり、迅速かつ効果的な消火・給水活動に支障を来たす事態が発生するようになったことから、同町では火災・干ばつ発生時における消火・給水体制の強化が喫緊の課題となっていました。
 
　これに対し日本政府は、クンユアム町に対して総額3,025,000バーツ（約1150万円）の支援を行い、このたび同町に4台目の消防車が整備されるに至りました。これにより、同町の消防対応能力及び給水能力の向上を図り、同町民及び近隣地区住民の安全・安心な暮らしに寄与することが期待されます。
 
　日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。