草の根・人間の安全保障無償資金協力 日本政府、日系企業団体がランプーン県パーサック町にレスキュー車等を支援

　令和6年4月26日、「ランプーン県パーサック町における救急救命・搬送体制改善計画」の引渡式が執り行われ、在チェンマイ日本国総領事館の樋口惠一総領事、北部日系企業協議会の笹原広一会長、サンティトン・イムラマイ・ランプーン県知事をはじめ、カノン・ガンタサック・パーサック町長ら関係者が出席しました。
 
　ランプーン県ムアン郡パーサック町は、タイ中心部と北部をつなぐ幹線道路に面し、多くの日本企業が進出する工業団地を擁する町です。同町管轄地域内の幹線道路周辺では頻繁に交通事故が発生しており、同町は郡病院と連携して救命救急チームを立ち上げて対応しています。一方で、現在保有しているレスキュー車は1台のみで、同車両の使用中は緊急出動要請に対応できず、救急救命・搬送体制の改善が喫緊の課題となっていました。
 
　これに対し日本政府は、パーサック町に対して総額2,652,000バーツ（約910万円）の支援を行い、このたび同町に2台目のレスキュー車が整備されるに至りました。これにより、同町の救急救命・搬送体制の向上を図り、もって同町及び近隣地域の住民の医療サービスが改善されることが期待されます。
 
　また上記支援に加え、官民共同支援として、同町の工業団地をはじめとした北部タイにて多くの雇用を創出している日系企業をメンバーとする北部日系企業協議会から、総額50,000バーツの支援を行われ、同町レスキュー隊用のジャケット他備品が整備されました。
 
　日本政府は、今後とも草の根・人間の安全保障無償資金協力を通して、地域における経済社会開発の取り組みを支援していきます。