海外安全対策情報(2024年(4月-6月))

令和6年7月18日

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向

(1)タイ内政に関し、治安状況に影響を与えうる内政の動きとして、前進党の解党の是非を巡る憲法裁判所の審理があります。そして、その判決日が8月7日と決定され、その判決の内容によっては、チェンマイを含む広範な地域において、政治集会・デモが行われる可能性があるため、引き続き状況を注視していく必要があります。

(2)タイ警察の犯罪統計によると、当館が管轄するタイ北部9県(2024年1月~6月)における凶悪犯罪の検挙状況(人員)については、殺人事件が79人(前年同期比:-2人)、強盗事件が2,230人(前年同期比:+455人)、強姦事件が75人(前年同期比:+19人)、銃器事件が2,485人(前年同期比:-998人)、薬物事件が17,266人(前年同期比:-1,052人)でした。凶悪犯罪は依然として高水準で推移しています。

(3)タイ北部は、長年、薬物のまん延地帯として有名な「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれるタイ・ミャンマー・ラオス国境の麻薬まん延地域があり、薬物中毒者による犯罪も多く発生しています。 また、国境に接している等の事由もあり、けん銃等の銃器が比較的容易に入手できる情勢にあるため、銃器犯罪の発生が多いのも特徴です。
 

2 各種犯罪等の認知、発生状況【タイ北部(9県):2024年1月~6月】

(1)殺人・強盗

   邦人にかかる殺人・強盗事件は認知していません。

(2)強姦・暴行・傷害

   邦人にかかる強姦・暴行・傷害事件は認知していません。

(3)誘拐

   邦人の安全に密接に関わる事件は認知していません。

(4)窃盗

   邦人にかかる窃盗事件は認知していません。
 

3 テロ・爆弾事件

テロ事件等の発生は認知していません。
 

4 対日感情

タイ北部における対日感情は良好であり、また、組織的に我が国を標的にした活動をする団体は認知していません。
 

5 日本企業の安全に関する諸問題


当該期間中における関連情報はありません。