海外安全対策情報(2024年(1月-3月))

令和6年4月9日

1 治安情勢及び一般犯罪の傾向

(1)タイ内政に関し、治安状況に影響を与えうる内政の動きとして、前進党の解党の是非を巡る憲法裁判所の審理があります。即ち、当該審理の判決が、早ければ本年5月頃、遅くても本年中に出る見込みであり、その判決の内容によっては、チェンマイを含む広範な地域において、政治集会・デモが行われる可能性があるため、引き続き状況を注視していく必要があります。

(2)タイ警察の犯罪統計によると、当館が管轄するタイ北部9県(2024年1月~3月)における凶悪犯罪の検挙状況(人員)については、殺人事件が37人(前年同期比:-3人)、強盗事件が1,045人(前年同期比:+151人)、強姦事件が33人(前年同期比:+7人)、銃器事件が1,370人(前年同期比:-186人)、薬物事件が9,275人(前年同期比:+335人)でした。凶悪犯罪は依然として高水準で推移しています。

(3)タイ北部は、長年、薬物のまん延地帯として有名な「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれるタイ・ミャンマー・ラオス国境の麻薬まん延地域があり、薬物中毒者による犯罪も多く発生しています。 また、国境に接している等の事由もあり、けん銃等の銃器が比較的容易に入手できる情勢にあるため、銃器犯罪の発生が多いのも特徴です。
 

2 各種犯罪等の認知、発生状況【タイ北部(9県):2024年1月~3月】

(1)殺人・強盗

   邦人にかかる殺人・強盗事件は認知していません。

(2)強姦・暴行・傷害

   邦人にかかる強姦・暴行・傷害事件は認知していません。

(3)誘拐

   邦人の安全に密接に関わる事件は認知していません。

(4)窃盗

   邦人にかかる窃盗事件は認知していません。
 

3 テロ・爆弾事件

テロ事件等の発生は認知していません。
 

4 対日感情

タイ北部における対日感情は良好であり、また、組織的に我が国を標的にした活動をする団体は認知していません。
 

5 日本企業の安全に関する諸問題


当該期間中における関連情報はありません。