海外安全対策情報(2022年(10月-12月))
令和5年1月25日
1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)令和4年は、一年を通して、反政府集会等が全国各地で開催され、タイ北部でも、複数の県で反政府集会が発生し、特にチェンマイにおいては、チェンマイ大学付近、ターペー門広場や三王像前広場にて政治集会が開催されました。このような集会やデモ等を見かけた場合は、衝突等に巻き込まれる危険性がありますので、興味本位で近づかないでください。
(2)タイ警察の犯罪統計によると、2022年中における当館が管轄するタイ北部9県の凶悪犯罪の検挙状況(人員)については、殺人事件が171人(前年比:+11人)、強盗事件が3,901人(前年比:+308人)、強姦事件が144人(前年比:+24人)、銃器事件が12,096人(前年比:+6,607人)、薬物事件が39,203人(前年比:-13,303人)でした。凶悪犯罪は依然として高水準で推移し、特に、銃器事件にかかる検挙人員が、大幅に増加しました。
(3)タイ北部には、かつての薬物の蔓延地帯として有名な「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれるタイ・ミャンマー・ラオス国境区域があり、現在も薬物中毒者による犯罪が多く発生しています。また、国境に接している等の事由もあり、けん銃等の銃器が比較的容易に入手できる情勢にあるため、銃器犯罪の発生が多いのも特徴です。
2 各種犯罪等の認知、発生状況【タイ北部(9県):2022年10月~12月】
(1)殺人・強盗
邦人にかかる殺人・強盗事件は認知していません。(2)強姦・暴行・傷害
邦人にかかる強姦・暴行・傷害事件は認知していません。(3)誘拐
邦人の安全に密接に関わる事件は認知していません。(4)窃盗
邦人被害にかかる窃盗事件は認知していません。3 テロ・爆弾事件
テロ事件等の発生は認知していません。
4 対日感情
タイ北部における対日感情は良好であり、また、組織的に我が国を標的にした活動をする団体は認知していません。
5 日本企業の安全に関する諸問題
当該期間中における関連情報はありません。