海外安全対策情報(2021年(1月-3月))
令和3年4月8日
1 治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)タイ内政に関し、昨年7月以降、反政府集会が全国各地で開催され、タイ北部でも、複 数の県で反政府集会が発生し、特に、チェンマイにおいては、チェンマイ大学付近、ターペー門広場や三王像前広場にて政治集会が開催されました。現在は、新型コロナウイルス感染症の広がりもあり、顕著な政治集会の動きはありませんが、今後も政治集会が行われる可能性がありますので、引き続き状況を注視する必要があります。
(2)タイ警察の犯罪統計によると、当館が管轄するタイ北部9県(2021年1月~3月)における凶悪犯罪の検挙状況(人員)については、殺人事件が46人(前年同期比:+4人)、強盗事件が962人(前年同期比:+227人)、強姦事件が28人(前年同期比:-8人)、銃器事件が1,134人(前年同期比:+146人)、薬物事件が13,495人(前年同期比:+1,189人)でした。凶悪犯罪は依然として高水準で推移し、特に、薬物事件にかかる検挙人員が大幅に増加しました。
(3)タイ北部は、長年、薬物の蔓延地帯として有名な「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれるタイ・ミャンマー・ラオス国境の麻薬蔓延地域があり、薬物中毒者による犯罪も多く発生しています。 また、国境に接している等の事由もあり、けん銃等の銃器が比較的容易に入手できる情勢にあるため、銃器犯罪の発生が多いのも特徴です。
2 各種犯罪等の認知、発生状況【北部タイ(9県)、2021年1月~3月】
(1)殺人・強盗
邦人にかかる殺人・強盗事件は認知していません。(2)強姦・暴行・傷害
邦人にかかる強姦・暴行・傷害事件は認知していません。(3)誘拐
邦人の安全に密接に関わる事件は認知していません。(4)窃盗
邦人にかかる窃盗事件は認知していません。3 テロ・爆弾事件
テロ事件等の発生は認知していません。
4 対日感情
タイ北部における対日感情は良好であり、また、組織的に我が国を標的にした活動をする団体は認知していません。
5 日本企業の安全に関する諸問題
当該期間中における関連情報はありません。