邦人援護関係 タイ北部治安情勢
令和6年4月1日
緊急時の連絡先 海外安全ホームページ:タイ渡航情報 邦人援護 タイの安全情報(犯罪手口いろいろ)
1. 一般犯罪の傾向と対策
- チェンマイ市内では、概して体感治安は良いと言えるものの、人が多く集まる「お堀周辺」「サンデーマーケット」「ナイトバザール」等において、観光客を狙ったすり、ひったくり、置引き等の盗難事件が発生しており、所持品から目を離さない等の注意が必要である。
- ゲストハウス、コンドミニアム等の宿泊施設においても、盗難事件が発生しているため、部屋の施錠を確実にするほか、特に貴重品の管理には金庫を使用するなど、注意する必要がある。
- 女性観光客を狙った性犯罪や装飾品を身に付けた外国人対象の強盗事件の発生が散見されるため、夜間の不必要な外出は控えるとともに、人通りのない道を単独で通行したり、旅先などで親しくなった第三者を不用意に宿泊先の部屋に招き入れないようにすることも重要である。
- 商取引や結婚に関係した詐欺容疑事件も散見されることから、甘い話、うまい話には絶対に乗らず、慎重かつ冷静な行動を心がけ、事件に巻き込まれないようにする。
- 市街地等で、大麻販売店が乱立しており、容易に入手できる状況にあるが、安易な気持ちで手を出してはならない。日本では大麻取締法に基づき大麻の所持等が禁止されており、日本に大麻を持ち込もうとした場合等には同法による処罰の対象となり、また、国外において大麻をみだりに栽培したり、所持したり、譲り受けたり、譲り渡したりした場合などに罰する規定があり、罪に問われる場合がある。
- トゥクトゥクの運転手に飲み屋に案内され、そこで法外な金額を請求する、いわゆるぼったくりバー事案が散見されるため、注意を要する。
- 飲酒運転、無免許運転は行わず、二輪車運転時はヘルメットを必ず着装する。
2. 治安危険地域
- タイ北部には、旧来より薬物汚染地域として有名な「黄金の三角地帯(ゴールデン・トライアングル)」があり、国境を接しているミャンマー、ラオスから依然として薬物が流入しているため、比較的薬物を入手し易い環境にあるが、決して薬物に手を出してはならない。また、国境周辺、特に北部のミャンマー国境地域において薬物や不法入国者を巡る銃撃戦等が頻発しており、注意を要する。
3. 被害に遭った際の措置
- けん銃等凶器を使用した強盗などの凶悪犯罪に遭った場合には抵抗せず、まずは身体、生命の安全を第一に考えて行動するようにする。
- 犯罪の被害に遭った場合には、日本の110番に当たる「191」へ通報し、その被害場所を管轄する所轄警察署への出頭が必要となるが、いずれも基本的にタイ語しか通用しないため、通訳を同行するか、ある程度英語の通用するタイ観光警察(電話番号「1155」)に赴かなければならない。なお、チェンマイ観光警察には、日本人通訳ボランティアがおり、同所で通訳を依頼することも可能である。