草の根・人間の安全保障無償資金協力
日本政府、チェンマイ市における医療サービス体制の向上を支援
日本政府は、草の根・人間の安全保障無償資金協力により、「チェンマイ県チェンマイ市医療機会に恵まれない人々のための医療機材整備計画」に対する総額2,445,000バーツ(約830万円)の支援を決定しました。平成27年10月28日、チェンマイ市庁舎にて、チェンマイ市行政機構のタッサナイ市長の立会いの下、青木伸也総領事とチェンマイ市立病院のダナイ・サーラプルック院長との間で署名式が行われました。

チェンマイ市立病院は、チェンマイ市行政機構管轄の公立病院です。同病院が対象としているのは、チェンマイ市内14地区で、住民票登録人口は約13万人です。現在、対象地域内では、自力での通院が困難な高齢の寝たきり患者や独居老人が多くなっています。このため同病院は、高齢の患者の他、障害者、慢性疾患患者、精神疾患患者等も対象とした定期的な訪問診療を実施し、患者の孤立とそれによる病状の悪化を防ぐよう努めています。経済的理由から通院が困難な患者に対しては、無料の送迎サービスも行っています。また、同病院の対象地域内には、ミャンマーをはじめとする近隣諸国からの外国人労働者が約12万人滞在しており、約4割(約5万人)はタイの医療保険制度に未登録である上、救急搬送費用や治療費を自己負担することができない貧困者であることから、同病院は人道的な立場から、こうした患者も分け隔てなく受け入れています。
しかし、同病院が所有する救急車3台のうち1台は老朽化が激しく、使用に耐えられなくなっていることから、同病院は実質的に2台の救急車で、一日平均3回の救急搬送や通院困難者の送迎サービスを行わなければなりません。また、公的行事、学校行事や寺祭にも頻繁に使用されるため、恒常的な車両不足状態にあります。その他、現在、高齢化に伴い、理学療法によるリハビリテーションを必要とする患者が増加していますが、同病院には十分な数量のリハビリ機器がありません。
今回、日本政府は、チェンマイ市立病院からの要請を受け、救急車1台とリハビリ機器2台の支援を決定しました。この支援により、貧困層の高齢者や障害者等の社会的弱者及び医療難民化する外国人労働者に、より良い医療サービスが提供され、より多くの人々の生命と健康が守られることが期待されます。
[お問い合わせ先]
在チェンマイ日本国総領事館
Tel: 053-203-367(代表) Fax: 053-203-373 Email: ggp@tm.mofa.go.jp